家事代行サービスで何を頼む?頼めること・頼めないことや業者を選ぶときの6つのポイントを解説

「家事代行サービス」の利用を考えたとき、最初に浮かぶ疑問は「家事といっても、どこまで頼めるの?」ということではないでしょうか。「家事代行サービス」は、掃除・洗濯・料理など日常の色々な家事を依頼することができるため、上手に利用すればとても便利なサービスです。そこで今回は家事代行での「頼めること」と「頼めないこと」についてお話したいと思います。
(※以下は一般論であり、実際の対応は会社によって異なります。詳細は依頼先の家事代行サービス会社にご確認ください。)
【 目 次 】 |
Ξ家事代行サービスとは?
家事代行サービスとは、依頼者の自宅にスタッフが訪問し、日常の家事を代行してくれるサービスのことです。掃除・洗濯・料理などの日常的な家事を、依頼内容や依頼者のニーズに合わせた内容で依頼できます。
家事代行サービスは、共働き世帯や忙しい単身者や高齢世帯などの、家事の負担を軽減したい人々の間で利用が広がっています。
家事代行サービスの主な特徴は以下の通りです。
- 家事経験豊富なスタッフが訪問し、掃除や洗濯、買い物、整理整頓などの幅広い家事を代行
- 利用者の要望や生活スタイルに合わせて、定期または単発での利用が可能
- サービス内容はオーダーメイドで行い、時間単位での依頼が一般的
- 基本的に自宅にある洗剤や道具を使用する
家事代行サービスは、家事の時間を減らしたい方や、仕事や育児などで忙しい方に特におすすめのサービスです。
Ξ家事代行サービスとハウスクリーニングや家政婦との違い
家事代行サービスと類似するサービスとして、
- ハウスクリーニング
- 家政婦
などのサービスが挙げられます。2つのサービスとの違いについて以下で解説いたします。
●ハウスクリーニングとの違い
ハウスクリーニングとの大きな違いは、清掃の専門性です。家事代行サービスは、日常的な掃除などの家事を家庭の洗剤や道具を使い行います。一方、ハウスクリーニングでは、清掃のプロが専用の機材や洗剤を使用します。
エアコンや換気扇などの普段掃除しにくい場所や、頑固な汚れを徹底的に洗浄し「新品のように清潔状態」を目指します。
家事代行サービスとハウスクリーニングの主な違いは下記の表を確認してください。
サービス名 |
主な作業内容 |
契約形態 |
利用頻度 |
料金体系 |
専門性・特徴 |
代表的な利用シーン |
家事代行 |
掃除、洗濯、料理、 |
企業と |
定期・ |
時間制・ |
日常家事全般に対応、柔軟な内容指定が可能 |
共働き家庭、 |
ハウス |
エアコン分解洗浄、 |
専門業者と契約 |
スポット |
作業内容 |
専用機材・洗剤を使用、 |
大掃除、 |
「日常の清潔維持を依頼したい場合は家事代行」、「専門家の技術で徹底的な清掃を依頼したい場合はハウスクリーニング」といった使い分けをすると良いでしょう。
●家政婦との違い
家政婦との違いは、契約形態が大きく異なるという点です。家事代行サービスは企業と依頼者間で契約をするのに対し、家政婦の場合は個人契約がほとんどです。家事代行サービスではスタッフは交代制の場合もあり、依頼内容や時間が明確に区切られています。一方、家政婦は住み込みや長時間勤務で家事全般を包括的に担当します。
家事代行サービスと家政婦の主な違いは下記の表を確認してください。
サービス名 |
主な作業内容 |
契約形態 |
利用頻度 |
料金体系 |
専門性・特徴 |
代表的な利用 |
家事代行 |
掃除、洗濯、料理、買い物代行など日常的な家事 |
企業と |
定期・ |
時間制・プラン制 |
日常家事全般に対応、 |
共働き家庭、 |
家政婦 |
掃除、洗濯、料理、 |
個人または紹介所 |
定期・ |
月額・日額・時給 |
住み込み可、家族の一員のような柔軟な対応 |
長期雇用、 |
家事代行サービスと家政婦を比較すると作業内容は似ていますが、家政婦の方がより密接に生活に関わります。家族の一員のような長期的なサポートを求めている方には、家政婦がおすすめです。
Ξ家事代行サービスで何を頼む?頼めることを解説
「家事代行サービス」とは、仕事や育児・介護などで忙しいお客様に代わって、お客様宅お掃除・洗濯・料理等の日常家事をするサービスです。「家事代行サービス」で依頼できる主な内容は、「掃除・洗濯・料理などの日常の家事」です。それらに附帯関連する作業も含めて、具体的には以下のようなものが挙げられます。
●掃除・片付け
【お風呂】洗い場や浴槽の汚れ落とし / 鏡や蛇口の磨き上げ / 洗面器等の汚れ落とし / 排水口の汚れ落とし / 水滴の吹き取り / カビの除去 【洗面所】鏡の汚れ落とし / 洗面台の汚れ落とし / 洗面ボウルの汚れ落とし / 鏡や蛇口の磨き上げ / 床掃除 / 水滴の吹き取り 【トイレ】便器の汚れ落とし / フタや便座の汚れ落とし / ウォシュレットのノズル清掃 / レバー等の磨き上げ / 鏡や戸棚の拭き上げ / 床掃除 / ペーパーの補充 【キッチン】レンジ回りの汚れ落とし / シンクの汚れ落とし / 排水口の汚れ落とし / 蛇口等の磨き上げ / 扉や天板の拭き上げ / 床掃除 / 水滴の吹き取り 【リビング・ダイニング】テーブルや台の上の拭き掃除 / イスやソファの拭き掃除 / リモコンやスイッチの拭き掃除 / 床掃除 / 整理整頓 【寝室】テーブルや台の上の拭き掃除 / イスやソファの拭き掃除 / リモコンやスイッチの拭き掃除 / 床掃除 / 整理整頓 |
●洗濯
【洗濯・乾燥】洗濯機の回し / 乾燥機の回し / 干す 【洗濯物畳み】分類 / 畳み / 収納 【アイロン】しわのばし / のりづけ / ボタンつけ 【ベッドメイク】布団干し / リネン交換 / ベッド回りの整頓 |
●料理・買い物
【買い物】食材 / 調味料 / 日用品 / その他 【料理】献立作成 / 下ごしらえ / 調理 / 味つけ / 作り置き 【片付け】下膳 / テーブル拭き / 収納 / 床掃除 【食器洗い】手洗い / 食洗器 / 収納 |
●その他のサービス
ペットの世話 / お子様の送迎 / 病院の付添 / クリーニングの引渡・受取 / 宅配便の受渡し / 身の回りのお世話 / 靴磨き / 衣替え・クローゼットの整理 / 玄関・庭・ベランダ掃除 |
Ξ家事代行サービスで頼めないこと①(危険な作業)
「家事代行サービス」で依頼できない内容の1つは、「危険を伴う作業」です。現場スタッフの大きな事故やケガにつながりかねない作業については、労務管理の観点からも「依頼できない作業」として規定されていることが一般的です。以下に具体例を挙げておきます。
●重量物の移動や運搬
家具や家電の移動 / 衣装ケースや段ボールの運搬 / 粗大ごみや廃棄物の運搬 |
●高所や危険な場所での作業
梯子に上っての作業 / 不安定な台に上っての作業 / 手すりから身を乗り出しての作業 / 天井裏や床下での作業 / 交通量の多い場所での作業 / 害虫や危険生物がいる場所での作業 / 熱中症の恐れがある炎天下での作業 |
●特殊な薬品や洗剤を使用しての作業
化学薬品を使用しての作業 / 業務用の薬品や洗剤を使用しての作業 / 特殊な器具や機械を使用しての作業 |
Ξ家事代行サービスで頼めないこと②(専門的な作業)
「家事代行サービス」で依頼できない内容のつは2つ目は、「専門的な作業」です。専門的な知識や技術がないまま行うことで物損事故につながりかねない作業については、賠償責任の観点から「依頼できない作業」として規定されていることが一般的です。
以下に具体例を挙げておきます。
●エアコンの分解洗浄
エアコンの分解洗浄には、専門的な知識や道具が必要な作業です。家事代行サービスではなく、ハウスクリーニング業者や専門業者に依頼すべき内容となります。
●レンジフードの分解洗浄
レンジフードの分解洗浄も同様に、専門的な知識や道具が必要な作業です。家事代行サービスではなく、ハウスクリーニング業者や専門業者に依頼すべき内容となります。
●高級衣料の洗濯
洗濯機や手洗いが禁止されている衣類の洗濯も、専門的な知識や洗剤が必要な作業です。洗濯による縮み、傷み、破損を避けるべく、クリーニング店に依頼すべき内容となります。
●貴金属のお手入れ
貴金属のお手入れにも、専門的な知識や技術が必要です。貴重品管理の観点からも、デリケートなジュエリーのお手入れは、必ず貴金属のプロにご依頼ください。
●身体介護
身体介護も専門職の領域です。利用者宅での食事や入浴などの介助については、介護事業者に依頼すべき内容となります。(介護サービスにおいても、2024年4月より介護職は無資格で身体介護をすることができなくなり、最低限「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されています。)
●爬虫類など特殊なペットの世話
ヘビやトカゲなどの爬虫類や、クモやサソリといった蛛形類など、特殊なペットのお世話については、安全管理の観点から専門業者に依頼しましょう。
●車やオートバイの運転・洗車・手入れ
車やオートバイの運転・洗車・手入れには、運転免許証と合わせて専門的な知識や技術が必要です。一般的な家事の範囲外となりますので、専門業者に依頼しましょう。
●その他
来客応対や電話対応といった接客業務、パソコン入力や書類仕訳といった事務作業は、依頼できない内容と考えておくとよいでしょう。
Ξ家事代行サービスを利用するメリットデメリットを解説!
家事代行サービスを利用する場合の、メリットとデメリットについて解説します。
良い面と悪い面を知って、納得して家事代行サービスを利用しましょう。
●メリット
家事代行サービスを利用する最大のメリットが、家事に費やす時間と労力を削減できるという点です。
家事を代行してもらうことで、家事をする時間とエネルギーを趣味や家族との時間に使うことができます。
また、家事代行サービスでは料理や掃除など、自分が苦手な家事に限定して依頼することも可能です。
苦手な家事や嫌いな家事を代行してもらうことで、自分の時間を確保しつつ家事のストレスを軽減できます。生活スタイルや要望に合わせて柔軟にカスタマイズできる点も、家事代行サービスの大きなメリットであると言えます。
●デメリット
家事代行サービスのデメリットとして、費用がかかるという点が挙げられます。定期利用の場合は、月に数万円かかることもあり、家計への負担は大きいと言えるでしょう。
その他の家事代行サービスのデメリットとして、以下の3つがあります。
- 他人を家に入れなければならない
- スタッフによって仕上がりにばらつきがある
- 物損や盗難のリスクがある
信頼できる家事代行サービスに作業を依頼することで、これらのデメリットを軽減できる場合もあります。家事代行サービスを依頼する際は、口コミや評判などを事前にリサーチしましょう。依頼の前に入念なリサーチを行うことで、信頼できる業者に依頼し、安心して家事を任せることができます。
Ξ家事代行サービスの利用頻度や料金相場はどのくらい?
家事代行サービスの平均的な利用頻度や料金の相場について解説します。使用頻度や料金がわかれば、月にかかる支出も算出できるので、参考にしてみてください。
●家事代行サービスの一般的な利用頻度
家事代行サービスの一般的な利用頻度として、最も多いのが週に1回依頼するというケースです。
株式会社GO TO MARKETが行った調査によると、家事代行サービスを利用している人のうち、約34%が週に1回程度家事代行サービスを利用しているそうです。
<引用:株式会社GO TO MARKET>
上記の調査によると、家事代行サービスを利用している人のうち、最多は週に1回の34%で、月に1回以上家事代行サービスを利用している方の割合は、全体の85%にのぼります。
家事代行サービスを利用している人のほとんどは、月に1〜4回利用しています。
●家事代行サービスの料金相場
家事代行サービスの料金相場は、1時間あたり2,000円〜4,500円です。しかし、最低時間が設定されている場合が多く、最低利用時間は2〜3時間が一般的です。
例えば、家事代行サービスを2時間で利用した場合、1回あたり6,000円〜9,000円程度の費用がかかります。このほか、交通費(1回700円〜1,000円)やオプション料金(鍵預かり、延長、指名料など)が追加でかかる場合もあります。
利用頻度の相場と合わせると、家事代行サービスの月額は10,000円〜40,000円が相場と考えておくと良いでしょう。
Ξ家事代行サービスの業者を選ぶときの6つのポイントを解説!
最後に、「家事代行サービス」の会社選びについて補足します。「どこに頼めばいいか分からない」「なかなかいい会社が見つからない」「頼んでみたもののイメージと違った」といった場合の参考にしてください。自宅に入るサービスである以上、大切なのは「料金よりも信頼」です。
●①料金体系や契約内容が明確か
「家事代行サービス」の会社を選ぶ際は、時間単位の料金体系が分かりやすく定められている会社を選びましょう。その会社から紹介されるスタッフであれば、基本的にはどのスタッフでも同じ料金でサービスを利用できるかどうかや、その他の追加料金やキャンセル料金がどの程度かかるかについても確認しておくとよいでしょう。
●②単価が安すぎないか
相場(1時間2,000円〜4,500円)と比較して、極端に単価が安い業者は注意しましょう。なぜなら、相場よりも極端に単価が安い業者はスタッフの教育やサポートが不十分な可能性があるからです。
また、極端に単価の低い業者の場合、業務の対応範囲が限定されていることも多いです。依頼したい内容が十分にカバーされない可能性があるので、検討する際は依頼したい業務に対応しているかの確認も必要となります。
相場と比較して単価が極端に安い場合は、価格設定の理由や、サービス内容・保証制度について事前に確認しましょう。
●③見積もりの段階で対応できないことの説明はあるか
見積もりの際に、対応できない業務についての説明があるかどうかも重要なポイントです。信頼できる家事代行サービスの業者では、見積もりや事前の打ち合わせで対応できない作業について明確に説明します。
家事代行サービスで対応できない作業の一例として、
- 危険を伴う作業
- 専門的な清掃
- 資格が必要な業務(エアコン分解や配管修理、医療行為など)
信頼できる家事代行サービスでは、上記の行為は家事代行の範囲外であることを、契約前に伝えます。この説明が不十分だった場合、当日になって作業を断られるなど、トラブルにつながる可能性もあります。
見積もり時には、業者側から対応の可否や注意点の説明が十分にあるかを必ず確認しましょう。
●④業務委託ではなく雇用関係のスタッフ
「家事代行サービス」の会社を選ぶ際は、スタッフが従業員として雇用されている会社を選びましょう。雇用関係にある従業員は労働基準法でいう一般の「労働者」に該当し、労務管理や教育研修などは雇用主であるサービス提供会社が責任を負っているため、消費者として安心してサービスを利用することができます。
●⑤物損やトラブル時の対応が迅速
万が一の物損やトラブルが発生した場合に、迅速に対応してくれる「家事代行サービス」の会社を選びましょう。器物破損、物品の紛失・盗難、プライバシー情報の漏洩などのトラブルについては、サービス提供会社が一義的な責任を負います。そのような場合に会社としてどのように対応しているか、事前に聞いて確認しておくとよいでしょう。
●⑥口コミは良いか
家事代行サービスを利用する際は、口コミや利用者アンケートなどを必ず確認しましょう。なぜなら、口コミや利用者アンケートは、家事代行サービスを利用した方の「生の声」だからです。
口コミを探す際は、WebやSNSなど複数の情報源を確認しましょう。
- 公式サイト
- 口コミサイト
- X(旧Twitter)
複数の情報源を確認し、サービスの質やスタッフの対応、トラブル時の対応力などをみて、総合的に信頼できる家事代行サービスを利用しましょう。
■家事代行サービスならLOBBY(ロビー)
今回は、失敗しない家事代行サービスの選び方をまとめました。
家事代行を選ぶときのポイントを、もう一度おさらいしましょう。
- 実績や運営年数
- 予算に見合うかどうか
- 依頼したい家事内容を提供しているか
- 「雇用派遣型」か「マッチング型」か
- スタッフの採用・研修について
- サポート体制は充実しているか
- 自分の居住エリアに対応しているか
- 日程調整しやすいかどうか
記事で紹介したポイントを押さえて家事代行サービスを選べば、満足度も高いと思います。
まずは、お住まいのエリアにどれくらい家事代行があるのか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
最後に、LOBBYの魅力をご紹介します。
■ 富裕層向け家事代行のリーディングカンパニー
2005年に創業し、富裕層向けに特化した家事代行サービスを提供。多くのお客様から支持されており、顧客満足度は95%以上、平均利用年数は3年超です。
■ 高品質を支える厳しい採用基準
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株式会社ロビー / 富裕層向け家事サービスのLOBBY(ロビー)
代表取締役
対馬 誉仁(Tsushima Takahito)
1977年香川県生まれ。慶應義塾大学商学部卒。JPモルガン証券を経て、2005年株式会社ロビーを設立。 「忙しい皆さまにホテルで暮らすような快適な毎日をお届けしたい」という想いが社名の由来。趣味は「仕事!」と言い切る熱血社長。