家事代行に関する豆知識

お手伝いさん(メイド)利用と諸外国の共稼ぎ事情について解説!

 日本において「お手伝いさん」は共働き世帯にとっての助け船という位置づけが認知されつつあります。それでは、諸外国の共働き世帯の現状とお手伝いさん(海外ではメイドといったほうがふさわしいのかもしれません)の利用の実態はどのようになっているのでしょう。今回のコラムでは、諸外国の共働き事情と「お手伝いさん」の活用の実態について深堀りしていきたいと思います。そうすることで、何か新しい新しい発見があるかもしれません。それでは早速、ご一緒に考えていきましょう。

目次
・諸外国の共働き事情について
・在日外国籍のお客様の「お手伝いさん」利用の実態
・在日外国籍の方が日本人の「お手伝いさん」を利用されることが少ない理由
・LOBBY(ロビー)にできること

・諸外国の共働き事情について

家政婦(メイド)利用と諸外国の共稼ぎ事情について解説!

 少々古い資料になりますが、リンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤弘康氏)が、立命館大学産業社会学部教授 筒井淳也先生監修のもと、興味深い調査を発表しています(【熱と暮らし通信】世界5カ国の「共働き」に関する意識調査 )。
 そのなかで、筒井教授が総評的にまとめた諸外国の共働き事情を下記に引用させていただきます。

家政婦(メイド)利用と諸外国の共稼ぎ事情について解説!

 とても解りやすくまとまっていますね。前提として忘れてはいけないのが、日本では未だ一般的ではない「お手伝いさん」(メイド)という仕事ですが、海外では当たり前のように利用されてるということです。
 「お手伝いさん」の利用の実態について若干補足をしますと、もちろん地域格差はあるでしょうが、アメリカではベビーシッターの利用率が50%〜60%と、一般的な家庭にまでひろがっているそうです(女子学生のアルバイトとしても人気ですね)。「お手伝いさん」も共働き世帯の方が利用するケースが多く(一説では約64%の家庭が家事代行サービスを普段から利用しているというデータもあります)、「お手伝いさん」は自身や所属する会社の車を利用して依頼主宅で作業をします。アメリカの「お手伝いさん」は個人契約を除いてほとんどが派遣形態であり、家政婦紹介のような斡旋形態はないと聞いています。
 ドイツでは、
家事代行のスタッフは“Putzfrau”(男性はPutzmann)と呼ばれています。欧州一の移民受入国であるドイツならではか、闇営業が非常に多い一方で利用も盛んです。税制上の控除枠も出来たことで約380万世帯が利用されており、子育て世帯では無くてはならない存在となっています。但し、闇営業が蔓延っているだけあって、正式な訓練を受けている「お手伝いさん」は少なく、清掃の質は決して高くないという評判です。

・在日外国籍のお客様の「お手伝いさん」利用の実態

家政婦(メイド)利用と諸外国の共稼ぎ事情について解説!

 では、日本で暮らしていらっしゃる外国籍の方々で「お手伝いさん」を利用していらっしゃる方は、どの程度いらっしゃるのでしょう。
 私どもLOBBY(ロビー)を例にとってみると、決して多くはいらっしゃらないというのが実情です(帰化していらっしゃる方や契約者が日本人のご主人で奥様が外国の方というケースもあり、正確な数字が把握しづらいという理由もあります)。
 何故、在日外国籍の方が日本人の「お手伝いさん」を利用されることが少ないのか、その理由を考えてみましょう。

・在日外国籍の方が日本人の「お手伝いさん」を利用されることが少ない理由 

家政婦(メイド)利用と諸外国の共稼ぎ事情について解説!

① コミュニケーションの問題(言葉の壁や文化の違い)

 外国籍の方が日本人の「お手伝いさん」を利用されることが少ない理由の一つには、言葉の壁や食習慣を始めとする文化の違いが挙げられるでしょう。在日外国籍の方には母国語以外にも英語ならOKという方が多い一方、家事代行サービスや家政婦紹介所に在籍しているスタッフで英語が達者な方はまだまだ少数です。円滑なコミュニケーションが図れなければ作業にも影響がでてくる可能性も高くなります。またLOBBY(ロビー)をご利用のお客様から「以前はフィリピンのお手伝いさんをお願いしていたのだけど、お味噌汁はお野菜を多めにしてねとお願いしたら、トマトがたくさん入っていたのよ」と笑い話をお聞きしたことがありましたが、同様な失敗が起きる可能性も否定できないのです。

② 家事使用人を帯同してくる方が多くなった

 2017年12月1日に法令が改正され、在留資格が「高度専門職」の方は、一定の条件のもと家事使用人(お手伝いさん)と一緒に来日しなくとも、後から呼び寄せることができるようになりました。また、専門職外国人に13歳未満の子がいる場合(ベビーシッター)と配偶者が病気等で家事ができない場合は、従来から来日後であっても家事使用人を呼び寄せることが可能です。そういったことから、勝手知ったる「お手伝いさん」を連れて来日する方が増えたのも日本人の「お手伝いさん」を利用されることが少ない理由の一つに挙げられるかもしれません。

③ 日本はサービス料金が高額

 フィリピンで「お手伝いさん」を雇用する場合、マニラやセブなどの都会の場合、相場はフルタイムで10,000~15,000ペソ(24,000円~36,000円/月)くらい。ベトナムで暮らしていた私の知人の体験だと、100㎡程の2LDKで掃除を週3回掃除に来てもらって、およそ2,000,000ベトナムドン(およそ12,000円/月)だったそうです。日本で「お手伝いさん」を依頼すると1時間あたり2,500〜3,000円が相場(1日8時間だと13,000〜15,000円)が平均と言われていることを考えるとやはりかなり安価ですね。
 私も以前、某大使館にお勤めの職員さんからご依頼を受けサービス説明に伺ったことがあります。大使の奥様が日本人で「日本人のお手伝いさんを雇いたい」と切望されていらしたのですが、どうしても本国が「高額すぎる」と予算を割いてくれない、と嘆いていらっしゃったのを憶えています。
 物価もなにもかもが違うので、致し方の無いことなのですが、サービス料金のギャップが決断の足枷になっている在日外国籍の方は相当多いようです。

・LOBBY(ロビー)にできること

家政婦(メイド)利用と諸外国の共稼ぎ事情について解説!

 こうして考えるとLOBBY(ロビー)が、在日外国籍の方に向けてできるサービス向上の一つは、円滑なコミュニケーションの充実かもしれません。少ないながらもLOBBY(ロビー)には、英会話講師や外国人ツーリストの通訳業を本業にしているWワーカーも在籍しております。そして今後も英語が話せるサービススタッフを積極的に採用していく所存です。
 もし、英語が堪能な家事代行サービススタッフをお探しの場合は、是非、LOBBY(ロビー)にお声がけください。ご期待にそえないケースもあるやもしれませんが、精一杯対応させていただきます。

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